「フランク・ロイド・ライト −世界を結ぶ建築」を鑑賞
CATEGORY: Organic Architecture
[帝国ホテル二代目本館100周年]フランク・ロイド・ライト −世界を結ぶ建築
パナソニック汐留美術館で開催されている「フランク・ロイド・ライト−世界を結ぶ」と題したF・L・ライトの回顧展に行ってきた。
展示スペースがあまり広くないこともあるが、整理券が配られるほど盛況。
巨匠ライトの大規模な国内展は四半世紀ぶりとのことだから納得できる。
興味深い展示は、やはり帝国ホテル・ライト館のクロニクル、それにライト本人の手紙など・・・
しかし、なんといっても精緻で華麗なドローイングに目を奪われた。
唯一撮影可の展示「ユーソニアン住宅の原寸モデル」
帝国ホテル二代目本館 第2案、横断面図(ポストカードを購入)
撮影:2024/2/26 SONY DSC-RX100M7
GOSPEL 〜懐かしい人に会えたような風情をたたえる洋館〜
CATEGORY: Architecture
GOSPEL・旧T.Y邸(1982年)設計:ヴォーリズ建築事務所
前記と同じく、こちらのカフェも2004年にNHKで放送された鶴田真由さん主演のドラマ「恋する京都」のロケ地で、
このドラマを見て知った。
短い京都の旅の締めくくりは、15年間 想い続けた蔦の絡まる白い洋館カフェ。
銀閣寺、哲学の道に程近い場所にあるこの建物は、明治学院チャペルほか大学や教会など多くの西洋建築を
日本に残した著名な建築家W・M・ヴォーリズが創立したヴォーリズ建築事務所の設計によるもので、
鉄筋コンクリート造2階建て、建てられた当時は、個人の邸宅だったという。
外観は、コロニアルスタイルを基本に八角形の尖塔が印象的。
内観も印象的な天井と美しい階段と暖炉、磨かれた床、素敵なキッチンと
アンティークなテーブル、椅子、ピアノ、ランプたち。オーディオもすごい!
遅いランチタイムとなったが、ドリアも珈琲も美味しかった。
写真も沢山撮らせていただいた。
洋館マニアにはたまらない建物、必ず再訪したい。
撮影:2020/10/09 Nikon D700
*本文は、株式会社 一粒社ヴォーリズ建築事務所様HPより一部抜粋させていただきました。
平等院 鳳凰堂 〜極楽浄土の宮殿はどしゃぶりの雨〜
CATEGORY: Organic Architecture
平等院 鳳凰堂
このブログが、F.L.ライトとライトの思想を継ぐ建築家たちが遺した有機的建築作品をメインとしている以上、
京都を訪れて、ここを外すわけにはいかない。
説明は省くが、鳳凰堂とライト建築の関係性は大変深いものがある。
本当は、11月の夜間ライトアップを撮りたかったが、諸事情で無理になり、今回訪ねることにした。
しかし、台風14号と秋雨前線で、どしゃぶりの雨だ。
良いことといえば、見学者が疎らなことくらいだ。
合羽を着て、NIKON大三元 超広角レンズの飛び出た前玉が濡れないよう悪戦苦闘した渾身のショットである。
中堂の扉も固く閉ざされ、秋の光に朱色が映えることもなく、阿字池の水面に建物が映り込むわけもない。
それでも撮り終えて、他に例を見ない建物を前にすこしばかり清々しい気持ちになった。
だが、合羽は蒸れるし、重いカメラバッグを肩にかけ、帰りはクタクタであった。
撮影:2020/10/09 Nikon D700
順正書院 〜凛とした佇まい〜
CATEGORY: Extra Edition
南禅寺 順正(順正書院)
京都の旅、夕食は南禅寺 順正さんで ゆどうふ会席をいただいた。
とても美味しかった。
お店の方に撮ったばかりの八坂の塔の写真を見せると、
「サスペンスドラマのシーンやわ」と褒めて?いただき、楽しいひとときを過ごした。
また、広い敷地内には「順正書院」や「石門 庭園」があり、お店の方に案内と説明をしていただいた。
順正書院は、江戸時代の蘭学医新宮凉庭が開設した医学学問所として建てられたものだという。
凛とした佇まいに思わず息をのんだ。
この上質な書院は国の有形文化財に登録されている。
撮影:2020/10/08 Nikon D700
Go To 光の教会 〜リアル〜
CATEGORY:Architecture
茨木春日丘教会(1987-1989年)設計者:安藤忠雄
所用で大阪の箕面市に出かける機会があり、お隣 茨木市にある「光の教会」を訪ねた。
光の教会は、安藤忠雄の代表作であり、教会3部作のひとつである。
当ブログにも掲載したが、3年前、国立新美術館で開催された「安藤忠雄−挑戦−」にて
原寸大で展示されたモデルを観てはいたが、やはり本物=リアルを観ておきたかった。
台風14号の接近と秋雨前線で、結構な雨が降っている中、到着。
住宅街に佇むコンクリートの箱、緑に囲まれて、違和感はない。
正面の壁に十字が切られているその箱は、やはりシンプルで劇的に美しい。
事前にわかっていたが、コロナ禍で内部見学は出来ない。
残念ながら礼拝堂の祭壇から漏れる光の十字架を拝むことは叶わなかったが、
リアルな姿に充実感を味わった。
撮影:2020/10/08 NikonD700
旧藤澤カントリー倶楽部クラブハウス 〜再訪〜
CATEGORY:Organic Architecture
旧藤澤カントリー倶楽部クラブハウス(1932年)設計:アントニン・レーモンド
2008年に訪ねた旧藤澤カントリー倶楽部クラブハウス(現 神奈川県立体育センター合宿所グリーンハウス)が、
神奈川県立体育センター等再整備事業による約3年の改修工事を終え、2020年4月にリニューアルオープンした。
レーモンド作品の中では異色といわれているスペイン風の美しい建物が蘇った。
歴史的な観点からも維持保存されるべきものであり、本当によかったと思う。
撮影:2020/04/11
ホキ美術館と5:55とターンテーブル
CATEGORY: Extra Edition
ホキ美術館(2010年) 設計:日建設計(担当:鈴木隆氏)
今から9年前、オープンしたばかりの「ホキ美術館」(千葉県千葉市)を訪れた。
ホキ美術館は日本人画家による写実絵画をメインに展示する美術館で興味を惹かれた。
建物は写真のとおりギャラリーの先端30メートルが宙に浮いた大変独創的なデザインで
2011年日本建築大賞を受賞している。
彼此10年経ったが、生島浩画伯の「5:55」は好きな絵だ。
先日、複製絵を額装し部屋に飾った。
少し時間が巻戻ったような気がした。
そうしたらレコードが聴きたくなった。
40年振りにターンテーブルを買い替えた。
オークションでTechnics SL-1200を手に入れた。
DJプレイ未使用で程度の良い最後期型のMK6だ。
最初にBUCKINGHAM NICKSを聴いた。
ご存知の方もいると思うが、フリートウッド・マックのリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが、
加入前に結成していたデュオによる唯一のアルバムだ。
曲もいいし、スティーヴィー・ニックスの声、バッキンガムのギターもいい。
1973年の作品、ジャケットのスティーヴィー・ニックスが可愛い!
この絵のタイトル「5:55」のエピソードを知っていれば、1曲目のCrying In The Nightがよろしい。
本当は「5:55」をみつめながらラフマニノフを聴くつもりだったが、それは冬にしようと思う。
令和が始まった。
時代は移ろい、忘れてしまうことは多々あるが、忘れられずにいる想いもある。
撮影:2010/11/26 2019/05/03 Nikon D700
「新海誠展」
CATEGORY:Extra Edition
Extra Editionとして建築以外のフォト&エッセイとさせていただきます。
安藤忠雄展を観たあと、同じく国立新美術館で開催されている「新海誠展」も行ってきた。
こちらも興味深く、楽しかった。
テーマは、映画「君の名は。」の新海誠監督15年の軌跡。
国立の美術館で現役アニメーション監督として初の展覧会だそうだ。
個人的には「言の葉の庭」が好きだ。
しかし、展示作品を観ている自分の頭の中で、
あの曲のサビ(♪ゼンゼンゼンセ)がずっとループしていた…
やはり「君の名は。」は、作品も音楽もすごいのだ。
唯一、撮影可能な展示作品「糸守」を撮影
撮影:2017/12/11 Nikon D700